ご家庭・学校・会社などそれぞれの場でも年間行事というものがあります。仏教(寺院)においてもその時期に応じた年間行事(年中行事とも呼ぶ)に定期法要を勤めます。
日本仏教共通の年中行事としては仏教を開かれたお釈迦さまに関連する行事、(例:四月 花まつり、十二月の成道会、二月の涅槃会)
やお彼岸(三月、九月)、お盆(七月、八月)のように古来からの習慣に基づくものも様々あります。
仏教年中行事は、対象からすれば仏さま・菩薩さま・諸天の縁日に因ちなむもの、お釈迦さまの記念日に関するもの、宗派を開かれたお祖師さまの忌日にかかるもの、ご先祖さまを祭祀するものなどがあり、招福除災を祈願するもの、滅罪を志すもの、後生善処を願うもの、死者追善を期するものなど様々な意味合いがあります。
お寺の行事といえば、お彼岸やお盆を思い浮かぶかもしれませんが、他にも様々な行事を行っています。
それは故人の追善供養であったり、自身の極楽往生を期するものであったり、浄土宗を開かれた法然上人、仏教を開かれたお釈迦さまへの報恩のためなど、それぞれに大切な意味があります。
弘願院の各定期法要ではそれぞれの法要の趣旨を大切にしながら浄土宗で大切にしている南無阿弥陀仏のお念仏をとなえることを大事にします。ご本尊である阿弥陀仏(阿弥陀如来)さまは「私の国(極楽浄土)へ生まれ、あらゆる苦しみから離れたいと願うなら、私の名前を呼びなさい。そうすれば煩悩の有無などに関係なく、必ず極楽浄土へ迎え導きます」と誓われました。その誓い(阿弥陀仏の本願)を素直に信じ、心からお念仏をとなえ、悩みや苦しみのない極楽という仏さまの浄らかな国へ救い導いていただきましょう、というのが浄土宗の教えの根幹なのです。
「南無」とは、相手への最大の尊敬、絶対的な信頼を表現しています。つまり「阿弥陀さま、どうぞお願いします。」「阿弥陀さまにお任せします」という願い、頼る気持ちが「南無阿弥陀仏」のお念仏です。
各法要において自らの極楽往生のためのお念仏をとなえると共に、そのお念仏の功徳を先立たれた方に回向いたします。定期法要の際には近隣のお寺のご住職さまにもお越しいただき、僧俗一体となってお念仏をとなえることを大切にしています。
各定期法要の後には法話の席もございます。仏教の教え、浄土宗の教えをわかりやすくお取次ぎし、それぞれの生活が「明るく・正しく・仲良く」過ごさせていただくための「心の豊かさ」を共々に育みたいを思います。
4月 8日(土)~10(月)
花まつり
仏教を開かれたお釈迦さまのお誕生をお祝いするイベントです。
お参りされた方にカレーのおさがりが。何のカレーがもらえるかは仏のみぞ知る!?
お釈迦さまのお誕生日は甘茶をかけ、カレーを食べてお祝いしよう。
4月 22日(土)14時より
法然上人御忌会
浄土宗を開かれた法然上人の亡くなった忌日を偲び、そのお徳を讃える法要を 「御忌」といいます。
浄土宗の総本山、京都の知恩院で開かれる特別な法要でしたが、今では全国各地の浄土宗寺院でも法要が行われています。
6月 24日(土)14時より
施餓鬼会
「餓鬼」は生前に物惜しみや嫉妬の想いが強く、そうした行いの報いとして飢えや渇きに苦しむ餓鬼道に堕ちた者を意味します。この施餓鬼会は餓鬼に食べ物などを施し、供養する法要です。法要でおとなえしたお経や、お念仏の功徳をご先祖に振り向け、極楽での安穏と、併せて私たちの福徳延寿を祈るのです。極楽浄土からご先祖を迎えるお盆とは少し異なり、施餓鬼会は自他ともに救われる功徳を積むことが大切とされています。
7月 13日(木)~16日(日)
お盆
金沢市内は「新盆」としてお盆を迎える風習があります。お墓参りだけではなく、本堂に上がっていただき、 ご本尊である阿弥陀さまへもご挨拶にお越しください。
十夜法要
浄土宗でよりどころとするお経に 「十日十夜のあいだ、善行を行うことは、 他の仏の国で、千年ものあいだ、善行を励むよりもすぐれている」との一説が由来です。もちろんその善行とは「南無阿弥陀仏」とお念仏をとなえることです。行事の秋ともいわれる 季節、十夜法要に参拝して「お念仏の秋」をお過ごしください。
【お知らせ】
■法要の後には法話のお時間をいただいております。各行事の由来や仏教について、浄土宗の教えについてお取次ぎさせていただきます。
■弘願院の法要は檀信徒以外の方の参列も歓迎しております。お寺に行ってみたい、法話を聞きたい、檀信徒ではないけれどご先祖様の供養をしたい等、どなたでも気兼ねなくお参りできるお寺です。行事の内容や日時などの詳細はお寺へお尋ねください。
■上記の法要以外にもお彼岸やご法事などの仏事は承っていますので、お日にちなど気軽にお寺にお尋ねください。
【その他の行事】
上記の定期法要以外にも弘願院では様々な行事を行っています。
■お子さまの成長儀礼(七五三・初参り法要・智慧結び法要など)
■仏式結婚式
■その他
いずれもお寺の仏さまを中心にお子さまの成長やお二人の日々の平安を願うものです。お気軽にお寺へ問合せください。