4月28日(日)14時より「法然上人御忌法要」を厳修(厳かに執り行う事)しました。
(法要中の写真は撮り忘れてしまいまいました・・・・)
この「法然上人御忌法要」は弘願院で毎年行われている法要です。
「お念仏をとなえるものは、だれもが極楽浄土に往生できる」
この教えを掲げ浄土宗を開き、生涯かけて教えを説き広められた法然上人のご遺徳を偲ぶ法要を「御忌」と言います。
この「御忌」という言葉は元々は天皇・皇后陛下などの貴人や高僧の年忌法要のことを指していました。
大永四年(1524年)に当時の天皇である後柏原天皇が「法然上人の年忌に御忌の名称を用い、七日間の法要を勤めよ」
と、当時の知恩院のご住職さまに詔勅を下されたことから法然上人の年忌法要として定着しました。
今では総本山・大本山をはじめ、全国各地の浄土宗のお寺で勤められています。
法然上人がお亡くなりになった建暦二年(1212年)。今年は808回忌の法要でした。
2019年5月1日より元号が「平成」から「令和」へと変わります。
法然上人がお生まれになったのは長承二年(1133年)。お亡くなりになったのは建暦二年(1212年)。
80年間の御生涯の中でなんと30回も元号が変わっているのです。
それだけ法然上人在世の時代は戦や天変地異・疫病により、世の中がとても不安定でありました。
明日の命の保証すらない世の中において、法然上人は誰でも分け隔てなく平等に救われる教えはないのだろうかと悩みに悩まれました。そして「南無阿弥陀仏」とお念仏をとなえる人はみな阿弥陀仏の本願によって「極楽浄土」に往生できる、という教えを確立したのであります。
法要の中で法然上人のご回向をし、檀信徒の方と共にお念仏をおとなえさせていただきました。また、お亡くなりになる二日前に残された『一枚起請文』について今一度お取次ぎをさせていただきました。
法話の前と後で檀信徒の方々のお念仏の声が一段と大きくなったこと、法話をさせていただいた身としては大変有難いものでありました。